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海老蔵 [小さな生き物]

スジエビを水槽に入れてから半年くらいたった。このところ三匹が立て続けに亡くなったのだが、春先と言うこともあるのできっと寿命だったのだろうと思う。飼いだした当初、スジエビだけで水槽が寂しかったものだから、黒出目金を二匹一緒に入れたところ三日と経たずに黒目金が食べられてしまったのには驚いたものである。私は淡水性の小さなエビはみんな、プランクトンや藻などを食べていると思っていたのだが、そんなことはなく、自分より大きな魚でもしつこくつつついたりして弱らせて食べてしまうのだ。今では、水槽の中にはスジエビと石巻貝しかいないのだけど、石巻貝でさえうっかりひっくり返されてしまうと、つつかれて食べられてしまうのだ。そういえば、石巻貝の前には手の甲くらいの大きさのカラスガイをいれておいたのだが、なんと貝殻に穴を開けて、これも食べられてしまったのだ。このときは、貝殻はすごく硬いから食べられるはずもないと思っていたのだが、毎日毎日少しずつ、貝殻をつついてほじくって、ついには殻が負けてしまったようである。そのときは、20匹ほどスジエビがいたので、1週間もしないうちにカラスガイの肉は無くなってしまった。そのあと、カラスガイの殻を光に透かしてみたところ、至る所に穴が開いていたのと、穴が開いていないところもすごく薄くなっていたのには驚いたものである。そんな恐ろしいスジエビでも半年も飼っていると愛着がわくようであるが、このエビがそのうち寿命がつきたらエビはもう飼いたくないと思ったのである。


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